人事の人見第7話感想_ハラスメントは、加害者側も被害者側も不幸な結末に
- hi-perda
- 20 時間前
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こんな方に読んでほしい!
◎静岡市近郊で営業中
◎従業員数51名以上
◎活気ある職場づくりを通して業績アップにつなげたい
◎ご年齢が30-50代の代表者様
◎人事・総務機能を強化したい
◎ハラスメント対策に取り組みたい
こんにちは。社会保険労務士の杉浦です。
今回は、4月スタートの新ドラマ、「人事の人見」の第7話の感想と思ったことを書き綴っていきます。
公式HPあらすじ
人事部長の平田(鈴木保奈美)は、ここ最近、何度も里井常務(小日向文世)の部屋を訪れてこっそりと打ち合わせを重ねていた。平田たちの様子が気になって仕方ない人見(松田元太)に、真野(前田敦子)は、2人が人事異動の計画を練っていることを説明する。 そんな折、人見とともに昼食を買いに行こうとした真野は、エントランスで元上司の黒澤直樹(長谷川純)を目撃し、動揺する。9年ほど前、真野は海外営業部の配属になり、黒澤の下についた。仕事で成果をあげてきた黒澤の期待に応えようと頑張っていた真野だが、黒澤から怒鳴られたり、人格否定をされたりなどの酷いパワハラを受け続けた。誰にも相談できないまま2年ほどが過ぎたある日、真野はとうとう通勤途中に倒れ、会社に行けなくなってしまった。真野は平田に相談し、ようやく黒澤の行為がパワハラだと認識されたものの、会社で働きづらくなることを恐れた真野は「大ごとにしないでほしい」と頼んだという。その後黒澤は、東北支社に出向、真野は人事部に来たのだった。 そんな中、堀(松本まりか)からの情報で、黒澤を本社に戻そうとする動きがあることを知った真野は、大きなショックを受ける。しかも経営の中核である経営企画部の課長職になるかもしれないというのだ。里井常務の提案で、黒澤には異動のことを伏せたまま、ハラスメント研修を受けさせた上で、東京に戻すかを判断することに。これを知った真野は、「ありえない・・・絶対止めなきゃ・・・」と黒澤の異動を阻止するべく動き出すのだが・・・。
感想
・今回のテーマは、ハラスメントです。
中でもパワーハラスメントにフォーカスした内容でした。
個人的に、ハラスメント対策について勉強しているところなので、大変タイムリーな話題でした。
終盤の、黒澤さんと真野さんの本心のぶつかり合いはとても感動的で引き込まれる演技でした。
パワハラを受けて、出勤途中に倒れてしまった真野さん。会社からの処分ということで、東北へと出向となり、自身の行動を悔いに悔いた黒澤さん。やっぱり、ハラスメントという出来事そのものは、誰をも幸せにすることはないのではないでしょうか。
今回も、決して手を取り合って和解、という結末ではありません。被害者からすれば、どれだけ変わろうとしていても受けた傷は戻りませんから。
一方で、大きな失敗を経て一から勉強しなおした黒澤さんは、許されないとしても、ノーハラスメントを言動で体現し続けていくしか、未来をつないでいく道はないのだろうなと思います。
・何を「したくないか」?
中盤、変わろうとしている黒澤さんと人事異動の風向きのことを見聞きして、真野さんは何がしたいのか混乱気味になってしまいます。
人見君はそんな時、「何をしたくないんですか?」と問いかけました。
「何をしたいか」を持っている方ばかりではありません。見つけられている方ばかりではありません。こうした場面に限らず、「何をしたいか」がぼんやりとしていたり、迷子になっていたりする時は、この「何をしたくないか」から組み立てるという逆転の発想は効果的です。
今日何食べたい?と聞くよりも、今日は何を食べたくない?と聞けば、「なんでもいい」という返答は返ってきませんよね!
・終業後だからこそ、じっくり話せるもの?
過去数話を通じて、ドラマの起承転結の”転”に当たる部分、悩みを聞いたり、本音を言ったりする時間は決まって夜の定時終了後でした。今回も、「ハラスメント当事者と被害者を遠ざける」という原則を自分で踏み破っていった真野さんを叱るために、平田部長は夜の時間を使いました。
定時で完璧なコミュニケーションやマネジメントができれば良いのでしょうが、やはり少人数だから言えるとか、この人だから言えるということはあると思います。
そのネットワークが増えていけば、仕事中のオンタイムでも、お互いを思いあえるコミュニケーションが取れるだろうなと感じました。
でも、一通り叱ったうえで、「よくやったね」と部長の仮面を外してかけてくれた平田部長の言葉、部下からするとすごく嬉しいだろうなと思います。
何を言われたら嬉しいかを考えるのはもちろんですが、それを心の底から伝えられる人間力、磨いていきたいものです。
次回は第7話です。
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