接客の場面でも、アンガーマネジメント?_札幌販売士協会セミナーレポート
- hi-perda
- 2022年6月23日
- 読了時間: 3分
こんな方に読んでほしい!
◎静岡市近郊で営業中
◎従業員数30名以下
◎活気ある職場づくりを通して業績アップにつなげたい
◎気持ち穏やかに商売・経営をしたい
◎ご年齢が30-50代の代表者様
こんにちは。社会保険労務士・2級販売士の杉浦です。
6/18土曜日に、札幌販売士協会様主催の「接客販売時の「怒り」対策アンガーマネジメント講座」に参加させていただきました。
当たり前のように、ウェブから札幌のセミナーに参加できること、改めてすごいなと思います。
アンガーマネジメントについては、ハラスメントについての記事でも以前触れましたね。
あくまでも、怒らなくなるのが目標ではなく、怒りの感情をコントロールすることが目標になっています。
今回は、1級販売士の田邉先生が、接客にも活きるという視点からアンガーマネジメントを指南してくださいました。
よく聞くのは、家族間であったり、上司部下の間であったりという場面であるかと思いますが、接客でも非常に有効なんですね。

画像は、厚生労働省のカスタマーハラスメントに関するポスターです。
昨今、顧客の過剰な要求や、行き過ぎた言動が社会問題となっています。
そのリスクを受ける可能性がある事業者側=経営者の皆様にとって、働く方がアンガーマネジメントの手法を身に着けることは、ピンチをチャンスに変える一手になりうるとも言えます。
☆怒らないように、予防!
①べき思考を理解する:「レジ担当者は、テンポよく作業すべきだ」というような、自分の中の「べき思考」から来る価値観は、実際に起こる出来事とギャップがあるんだ、ということを念頭に置いてみましょう。みんな違っているんだと思えるだけで、怒り対策につながります。
②体の状態、大丈夫?:睡眠不足や空腹、険しい表情をするなど、体の状態が怒りに直結することがあるようです。心身一如ですね。
意外だったのが、「甘いものを多くとると、血糖値が急上昇⇒その後急に低血糖なる」ことで、怒りが生まれるということ。何事も、ほどほどが一番🍫。
☆3つのテクニック
①6秒ルール:怒りがわいてきても、まずは頭の中で6秒待ちましょう。パッと思いついたことを言って、関係性が壊れることを防げます。
②三重丸:皆さんの中には、起こった出来事に対して「許せる」「まあ許せる」「許せない」の3つのゾーンがあります。この「許せる」ゾーンを広く持てるように意識してみましょう。
③怒りの別れ道:自分では変えられないこと・そんなに重要でないことに対して怒りを向けることは、自分にダメージを与えてしまいます。
皆さんは、ヤフーのニュースなどを見て、心がささくれ立ったこと、ありませんか?
こういった、変えられない・重要でないことには、気持ちの割り切りも大切です。
☆じゃあ、接客にどう活かす?
①とりあえず、6秒ルール!:相手のネガティブ感情に飲み込まれず、反応・増幅させないことを意識します。
②相手の怒りの原因はどこにある?:顧客の価値観と出来事のギャップはどこにあるのか、考えてみましょう。
③怒りの温度を上げない:ヒートアップしないよう、「聞き」に徹したり、NGワードを出さないようにしたりします。
田邉先生は、「さっきも言ったんですが、ここは…」「ですから、この商品は…」というような言い回しを取り上げられていました。ハッとされた方、多いのではないでしょうか?
④変化を起こす:担当者を変える、一度時間を置く、話を聞く場所を変えるなど、その怒りの状況に変化を与えることで、鎮火する可能性があります。
先に述べた「カスハラ問題」。
市役所では税金泥棒という発言が出たり、小売店では土下座を強要したりということもあるようです。
こうした不当な怒りに対してできることは、「ヒートアップしないで、努めてクールに対応すること」。
働く方をカスハラから守るためのアンガーマネジメント、ぜひここまでのテクニックや心持ちを参考に、実践してみてくださいね。
追伸
販売士としての仕事の範囲の広さにまた触れることができました。札幌販売士協会の皆様、貴重な機会をありがとうございました。
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