全身○○人間になろう、全身○○人間を育てよう
- hi-perda
- 4月15日
- 読了時間: 5分
こんな方に読んでほしい!
◎静岡市近郊で営業中
◎従業員数51名以上
◎活気ある職場づくりを通して業績アップにつなげたい
◎ご年齢が30-50代の代表者様
◎経営理念を浸透させたい
こんにちは。社会保険労務士の杉浦です。
企業経営において、社員がどれだけ会社の理念や方針を理解し、それを体現できるかは非常に重要です。そのような人材を、ここでは「全身〇〇人間」(〇〇には会社名が入る)と定義します。
全身〇〇人間とは、単に会社のルールを守る社員ではなく、会社の理念・方針・歴史・展望を深く理解し、それを日々の仕事や行動で実践できる人材です。このような社員は、社内外からの評価も高く、充実したキャリアを築くことができます。 さらに、会社にとっても、こうした社員の存在は組織の成長を促す大きな力となります。
では、どうすれば「全身〇〇人間」になることができるのか、また会社としてそうした人材を育てるには何が必要なのか、4つの要素を提案します。

① 企業理念・方針を深く理解し、共感する
全身〇〇人間になるためには、まず会社の理念や方針を正しく理解することが不可欠です。単に覚えるのではなく、「なぜこの会社はこの理念を掲げているのか?」を深く考え、自分の仕事に落とし込むことが重要です。
具体的な取り組み例:
会社の創業ストーリーを学ぶ(なぜこの会社が存在するのか?)
経営陣の考え方を知る(理念や方針がどのように決まったのか?)
自分の業務と理念を結びつけて考える(どう行動すれば理念を体現できるか?)
例えば、ある会社が「顧客第一主義」を掲げているなら、「自分の仕事がどのように顧客の満足につながっているのか?」を意識することが大切です。
② 言動が理念に沿っているかを常に振り返る
全身〇〇人間は、会社の価値観を体現し、言動が一貫している人材です。理念や方針を理解するだけでなく、それを日々の業務の中で実践し、周囲からも「〇〇らしい人」と認識されることが重要です。
実践するためのポイント:
日々の業務で会社の理念に沿った行動を意識する
自分の発言や態度が、会社の価値観と矛盾していないか振り返る
「〇〇社らしさ」を体現する先輩や上司の行動を観察し、学ぶ
例えば、ある会社の理念が「挑戦を恐れない」であれば、新しい提案を積極的に行うことが、その理念を体現する行動になります。
③ 知識だけでなく、会社の文化や歴史も大切にする
全身〇〇人間は、会社の最新の方針や戦略を理解するだけでなく、歴史や文化を大切にすることも重要です。なぜなら、会社の文化は長い年月をかけて形成されており、その背景を理解することで、より深く会社を知ることができるからです。
取り組み例:
過去の経営者の考えや、会社の変遷を学ぶ
企業文化を支える伝統や社内ルールの意味を理解する
新しい変化を受け入れつつ、会社の根本的な価値観を守る
例えば、ある老舗ホテルが「誠実なおもてなし」を大切にしているなら、最新の接客システムを取り入れる際も、その理念を損なわないように「顧客と接する時間をより多く持つ」等、工夫する意識が必要です。
④ 全身〇〇人間を育てる仕組みを作る
会社としても、全身〇〇人間を増やすために、社員が理念を理解し、実践できる環境を整えることが大切です。
具体的な施策:
理念研修の実施(新入社員だけでなく、定期的に理念を学ぶ機会を設ける)
リーダーシップの強化(管理職が理念を体現し、部下に伝える役割を果たす)
社内表彰制度の活用(会社の理念を体現する社員を表彰し、ロールモデルを作る)
社員が「この会社で働いていることに誇りを持てる」「この会社の価値観に共感できる」と思える環境を作ることが、最終的に全身〇〇人間の育成につながります。
では、上記の取組を行った結果、どうなっていれば全身○○人間になれたといえるでしょうか?
① 会社の理念を自分の言葉で語れる
「この仕事の目的は、うちの会社の理念にこう結びついているよね」と説明できる。
お客様に「私たちは○○という信念のもと、こういうサービスを提供しています」と伝えられる。
会議やプレゼンで「この提案は、会社の方針に沿ったものです」とロジックを立てて話せる。
② 会社の価値観に沿った意思決定ができる
「短期的な利益よりも、お客様との信頼を優先すべき」と理念に基づいて行動できる。
「会社が掲げる『挑戦』の価値観に沿って、新しいことに取り組んでみる」と前向きに考えられる。
「このやり方は、会社の方針とずれるから、別の方法を考えよう」と自分で軌道修正できる。
③ 日々の業務で理念を体現している
例えば「お客様第一」の会社なら、クレーム対応で「会社の評判を守る」ではなく、「お客様の立場に立った解決策を考える」。
例えば「チームワーク重視」の会社なら、自分の仕事だけでなく、他部署との連携を意識し、助け合う。
④ 社内外から「○○らしい人」と認識されている
お客様から「○○社の人って、みんな親切だよね」と言われる。
取引先から「あなたと話すと、○○社の価値観がよく伝わる」と言われる。
上司や同僚から「あの人の考え方や行動は、まさに○○社の理念を体現している」と評価される。
いかがでしょうか?
全身〇〇人間は、会社の成長を支える重要な存在です。社員一人ひとりが理念を体現できるようになれば、社内外からの信頼も厚くなり、企業としての競争力も高まります。そして、会社の理念や価値観を深く理解し、それを体現できる人材です。これは、単に会社に馴染んでいるというだけでなく、会社のビジョンや文化に共感し、自ら進んで貢献したいと思っている状態とも言えます。
こうした社員は、会社の熱狂的なファンのような存在になります。ファンはその対象を全力で応援してくれます。働く方もまた、会社を「ただの職場」ではなく「応援したくなる推し」と捉え、他の会社に簡単に移ろうとは考えにくくなるのです。
離職防止の観点からも、社員が会社に誇りを持ち、理念に共感できる環境を作ることは非常に重要です。ただし、盲目的な忠誠心ではなく、社員が納得し、自分ごととして働ける文化を育てることが、持続的な組織づくりには欠かせません。
皆様は経営者として、会社のあり方についてどうお考えですか?
まずは自分自身が全身〇〇人間となり熱い気持ちを持つこと。そして、社員にその価値を伝えていくことが、強い組織を作る第一歩です。



コメント