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どう思う?と聞かれても、自分の意見を言わずに逆算してしまう人へのアプローチを考える

な方に読んでほしい!

◎静岡市近郊で営業中

◎従業員数30名以下

◎活気ある職場づくりを通して業績アップにつなげたい

◎経理ご担当者様

◎ご年齢が30-50代の代表者様

◎従業員の自立性を高めたい


こんにちは。社会保険労務士の杉浦です。

意見を良く出してくれる方であればわざわざ聞きませんが、意見や気持ちを聞きたいとき、「どう思う?」と、部下や同僚に問いかけることはよくあるのではないでしょうか?

しかし、その質問に対して「相手が求めていそうな答え」を推測し、模範解答を返そうとする人が一定数います。本当の気持ちや意見を表に出さず、あえて“逆算”して答えてしまうのです。


一見、空気を読んでいるともいえますが、これは本人にとっても組織にとっても損失です。なぜなら、その人ならではの視点や気づきが会話に反映されないからです。では、どうすれば彼らが安心して「自分の考え」を語れるようになるのでしょうか。


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■なぜ人は逆算して答えてしまうのか

まず、この行動の背景には「優しさ」や「思いやり」が隠れています。

「相手を否定したくない」「場の空気を壊したくない」「自分の意見で迷惑をかけたくない」

――そんな気持ちがあるからこそ、相手が望むだろう答えを届けてしまうのです。


つまり、逆算して答える人は「自分の意見がない」のではなく、「自分の意見よりも相手や場の調和を優先する人」だと言えます。ここを誤解すると、「意見を言わない人」とレッテルを貼ってしまい、本来の可能性を閉ざすことになります。


■ありのままを伝えてもらうために必要な3つの要素

では、逆算型の人にどうアプローチすればよいのでしょうか。鍵は「安心感」と「期待値の調整」にあります。具体的には次の3つが有効です。


1. 「正解はひとつじゃない」と前置きする

「どう思う?」と尋ねる前に、「これは正解がひとつじゃないから、率直に感じたことを聞かせて」と伝えるだけで、相手の心理的負担は軽くなります。逆算して答える人は「正しい答えを出さなければ」と無意識に思い込んでいます。その思い込みを外す言葉がけが必要です。


2. 「考えを聞かせてくれてありがとう」とフィードバックする

たとえ意見が未成熟でも、出てきた言葉に対してまずは感謝を示すことが大切です。ここで「でも、それは違う」と頭ごなしに否定してしまうと、次からはますます逆算モードになります。承認のひとことが、相手に「本音を言っても大丈夫だ」と感じさせるきっかけになります。


3. 自分も“模範解答ではない答え”を見せる

上司やリーダーが、必ずしも完璧な答えを持っているわけではありません。むしろ「私自身もまだ迷っている部分がある」「私もここは分からなくて、誰かに頼りたかったんだよね」と打ち明けることで、相手は「自分も率直に話していいんだ」と安心します。お互いに試行錯誤していることを共有することが、関係の対等性をつくり、逆算をやめさせる効果を持ちます。


■まとめ

いかがでしょうか?

逆算して答えてしまう人は、「自分の意見を持っていない人」ではありません。むしろ「相手を思いやるがゆえに自分を引っ込める人」なのです。だからこそ、彼らの本音を引き出すには、安心して語れる環境を整える必要があります。

そのためには、

  1. 正解はひとつではないと伝えること

  2. 意見をくれたこと自体を承認すること

  3. 自分も未完成な姿を見せること

この3つが大切です。

経営者やリーダーにとって、部下の意見を引き出す力は組織を強くする力そのものです。「どう思う?」と聞いたあとにどんな空気をつくるか――その工夫ひとつで、チームに眠っていたアイデアや情熱が動き出すかもしれません。




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