できる、分かるの火種を興して、良いチームにする
- hi-perda
- 10月10日
- 読了時間: 3分
こんな方に読んでほしい!
◎静岡市近郊で営業中
◎従業員数51名以上
◎活気ある職場づくりを通して業績アップにつなげたい
◎ご年齢が30-50代の代表者様
◎若手が多い・若手を多く集めたい
こんにちは。社会保険労務士の杉浦です。
人は誰でも、やるべきことが見えないと強い不安を感じます。例えば「明日までにこれをやっておいて」とだけ言われたらどうでしょう? 何をどうすればいいのか、基準は何なのか、相手が何を期待しているのかが分からず、余計に時間も気力も使ってしまいます。これでは、やる前から「自分には無理だ」と感じてしまいがちです。
チームの中でこうした状態が続けば、社員は「指示待ち」になり、積極性も下がってしまいます。ついには、「ここではやっていけない」と思って、退職してしまうかもしれません。
つまり、依頼が不透明であることは、チームの力を削ぐ大きな要因なのです。
◎頼み事は“ガイド付き”で
では、どうすれば社員が「できる、分かる」と思えるのでしょうか。一つの鍵は、頼み事に“ガイド”を添えることです。
締切:いつまでにやればいいのか
順序:どんな段取りで進めるのか
やり方:参考になる方法や資料はあるか
目的:なぜこれをやるのか、何の役に立つのか
これらを丁寧に伝えるだけで、相手はぐっと動きやすくなります。「なるほど、このためにやるのか」と分かれば、自分の役割を実感でき、仕事に意味を見出すことができます。つまり“分かる”が生まれるのです。
◎背伸びできる課題が人を育てる
一方で、簡単すぎる仕事ばかりでは成長の余地がありません。少しだけ背伸びをしないと届かない課題を任されると、人は挑戦し、成長するのです。
「これは今の自分には少し難しいけれど、頑張ればできそうだ」と感じてもらえる依頼は、社員にとって“挑戦の場”になります。達成したときの達成感は大きく、それが「できる!」という火種をつくります。
この火種は、自信となり、さらに次の挑戦へとつながります。こうした経験を積むことが、社員の定着率やモチベーションを大きく高めるのです。
◎火種をチームに広げる
“できる、分かる”の火種が一人に芽生えると、それはチームに伝わります。「あの人ができるなら、自分もやってみよう」「分かりやすく教えてもらえるから安心して挑戦できる」
火種はやがて炎となり、チーム全体の雰囲気を温めていきます。やる気に満ちたチームは、自然と業績にも良い影響を与えます。

まとめ
経営者として意識すべきは、できそう・分かるという気持ちの“火種づくり”です。社員に「できた」「分かった」と思わせる仕組みを整えることで、良いチームづくりが進みます。
火種は初めは小さくても、徐々に燃え広がって温かい火になります。そんなじんわりと広がっていく様をイメージしてみてください。
人は「無理やりやらされる」よりも、「できるかもしれない」と思えた瞬間に頑張ろうと思えるものです。その小さな火種を絶やさず、広げていける会社こそが、強くて温かいチームを築けるのではないでしょうか。



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