豊かな人生って何だろう?_社労士白門会講演感想②
- hi-perda
- 2022年6月14日
- 読了時間: 4分
こんな方に読んでほしい!
◎静岡市近郊で営業中
◎従業員数30名以下
◎活気ある職場づくりを通して業績アップにつなげたい
◎「早く家に帰ってもすることがない」という声が上がっている
◎残業が多く、会社も従業員も負担になっている
◎ご年齢が30-50代の代表者様
こんにちは。社会保険労務士の杉浦です。
先日6/11に、中央大学卒業生からなる社会保険労務士の組織「社会保険労務士白門会」の第18 回総会が行われました。
講演会では、中央大学大学院戦略経営研究科教授でいらっしゃる佐藤博樹先生が、「誤解の多い働き方改革・生活改革と好循環が鍵」というテーマでご講演されました。
今回はそのレポート、第2回になります。

☆じゃあ、どういう風に改革するの?
これまでの時間管理は、仕事の総量を前提に、「終わるまでやれ!」という形。
これからの時間管理は、1日は8時間労働だ、といったタイムリミットを前提に、「一定の時間で実現できる仕事で、付加価値の最大化」を目指す形が理想です。
残業絶対NG、という人ばかりではなく、「この日はダメ」とか「今は子供がいるから…」という考え方の人も出てきたことがポイント。
たとえば、ママさんで1日6時間の短時間勤務を取っている場合、6時間では終われない仕事が多いから採用できない、のではなくて、「6時間という総枠の中で、どのくらいいい仕事ができるか」という視点で考えるということです。
個人的に、Excelで業務にかかった時間を測定して、「標準作業時間」とどれくらい開いたか・縮められたかを1年間ほど行っています。また機会があれば触れていきますね。
☆決めた時間に帰るために
前の週の金曜日に定時退社日を各自自由に設定
残業削減を目的にしない(残業は一人でできることに限定)
もしも残りたくない日に残ってしまうことになったのなら、「なぜそうなったのか」を分析すること!
例えば、製造業では、品質エラーの原因究明はしているはずですよね。労働時間管理もそれと同じです。なぜ、どうしてを問い続けることで、今後に生きてきますからね。
また、早く帰ってもすることない!と言う従業員さんには、「3か月はやってみろ、やることないなら予定を入れなさい、飲み会するなら、1年間会ってない人としなさい」と決めてもらう、ということをご提案された、とのことでした😂
☆評価基準と残業
これまで、残業することが褒められるべきこと、という評価を受けてこられた方が評価者に回っています。
これからは、時間を掛けたことではなく、質が高まったことを評価するように持っていきましょう。
過去の経験から、「あのとき、徹夜するほど頑張ったのが、今の経験値につながっていて良かった」のではなく、「徹夜するほど力のいる仕事」が能力開発につながったと切り分ける必要があります!
掛けた時間だけ成長につながるとは、必ずしも言えないのです。
☆生活改革
働く時間を見直して、生活時間も豊かにしていこうというのが働き方改革のゴールになります。
社会として、ワークワーク社員が、ワークライフ社員に転換することの必要性を浸透させることが求められています。
豊かな生活とは、仕事と私生活の充実。これを実践できる社員が、求める社員像だという発信をしていけたらいいですね。
全2回にわたってレポートをお届けしましたが、いかがでしょうか?
ワークライフ社員に生まれ変われると、
仕事以外にも大事にしたいものができる(家庭、趣味、生涯学習など)
自分のために時間を作ろうと意識する
効率的な働き方を試みる
という順序で、自分の中での働き方改革を実践しようとしていきます。
個人的には、この転換のために必要なのは「多くの人との出会い」と感じました。
家族はもちろん、地域のコミュニティ・大学の同窓生・消防団・麻雀仲間・資格学校等々。。。
「仕事から帰ってきたらバタンキュー」から、「出会いを求めて外へ繰り出す」ことが、ひいては仕事への活力・アイデアにつながるのではないかと感じます。そのための時間を確保するための、働き方改革なんですね。
会社として、色々な場へ飛び出してみることを奨励してみることも、実は働き方改革になるのかもしれません👨👩👦👦
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