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人事の人見第10話感想_立場が違うから、そりゃあ分かりっこない

こんな方に読んでほしい!


◎静岡市近郊で営業中

◎従業員数51名以上

◎活気ある職場づくりを通して業績アップにつなげたい

◎ご年齢が30-50代の代表者様

◎人事・総務機能を強化したい

◎従業員との意思疎通を深めたい



こんにちは。社会保険労務士の杉浦です。

今回は、4月スタートの新ドラマ、「人事の人見」の第10話の感想と思ったことを書き綴っていきます。


公式HPあらすじ

『日の出鉛筆』社長の小笠原(小野武彦)は、地元商工会の講演で「我々の時代はサービス残業も休日返上も当たり前だった!今の社員たちは自己犠牲の精神がわかってない!」と発言。このときの動画がSNS上で拡散され、大炎上してしまう。 そんな中、屋上でしばらく物思いにふけっていた小笠原が中へ戻ろうとすると、出入り口に鍵をかけられてしまい、締め出される。同じく屋上のベンチで休んでいた人見(松田元太)も、助けを呼ぶ小笠原の声に驚いて飛び上がり、2人は助けを待つことに。その間に少しだけ距離を縮めた2人。小笠原は「社員が何を考えているのかわからない」と愚痴をこぼし、人見は「社長の前で社員は本音を言わない。正体を隠してこっそりみんなの話を聞けば良いのでは?」と助言する。分かり合えたかのように思えた2人だが、翌日清掃スタッフに変装した小笠原は「我が社に蔓延る悪を成敗してくれる!」と張り切り、自分と同じ方向を向いていない社員を見つけ出そうとしていた。 一方、小笠原の炎上動画は、社内でも動揺が広がっていた。常務の里井(小日向文世)は、小笠原に「全社ミーティングで社長自身が社員に説明するべき」と進言。ところが小笠原は、用意された全社ミーティングの場に姿を見せなかった。落胆した里井が再び小笠原のもとへ行き、「考えを改めてください。そうでなければ社長を退くべきです」と告げると、激怒した小笠原は里井にクビを言い渡す。里井には、かつて会社のために社長に物申して辞めることになった同僚・堂前から託された思いがあった。人事部一同は、里井常務の解任を阻止するために動き出すが・・・。



感想

・今回のテーマは、使用者と労働者の考え方の違いです。

中小企業家同友会には、労使見解という考え方があります。「うちの社員は何も分かっていない!」と嘆く経営者の方も多いかもしれませんが、そんな中でもきちんと話し合うこと・労働者の言い分も聞くことを求めるものです。

今回、小笠原社長は「残業してこそ労働」というような発言を行い炎上してしまいます。時流を読めない発言といえばそれまでですが、「そのくらいの覚悟をもって臨みなさい」ということを伝えたかったのであれば、伝え方を考えるべきでしたね。


一方で、それを強要することは避けなければなりません。経営側と労働者側では、見えている景色が違います。よって、「うちの社員は何も分かっていない!」となっても、「分からせる」ことはとても難しいこと。

労使見解に則って、「相手の言うことも聞く」を実践してもらうことが大切だと思います。


・人は期待通りには動かないもの。

小笠原社長は、社員の本音を知りたいということで清掃員に扮し、社内を巡回します。そこでは上記の件の混乱への悪態や、日ごろの恨みつらみを話す社員たちが。

きっと、巡回する前までは非難される声ばかりということには思いも至らなかったでしょうが、人はなかなか自分の期待通りに動かないものです。なぜなら、それぞれに考え方や思いがあるからです。


本音を言えるためには、言ってもいいと思える環境づくりが必要です。社長の場合、「地方への出向」や「クビ」といったことを簡単に言っているので、きっと言ってもいいとは思えないでしょうね。


・厳しいことを言ってくれる人を、重用できるかどうか?

取締役の方々は、社長の言うことを基本的には肯定する人が大半である中で、今回の準主役の里井常務は、会社のためを思って(そして、かつてそれをして去っていった仲間のため)、社長に進言する役割を担っています。

自分に味方してくれる人だけ周りにいれば心地よいものですが、それではやはり視野が狭くなってしまうもの。間違っていることは間違っている、おかしいことはおかしいと、そう言ってくれる人の存在は、実は貴重なのです。

(言うは易く行うは難し、ということはとても良く分かりますが。)


ドラマの引きで、まさかの人見君が社長に就任ということで、最終話も楽しみです。

次回は第12話です。

 
 
 

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