心理的安全性を高めるワードチョイス_「私には関係ないから」→なんて言い換える??
- hi-perda
- 2023年3月25日
- 読了時間: 4分
こんな方に読んでほしい!
◎静岡市近郊で営業中
◎従業員数30名以下
◎活気ある職場づくりを通して業績アップにつなげたい
◎心理的安全性の高い組織を作りたい
◎ご年齢が30-50代の代表者様
こんにちは。社会保険労務士の杉浦です。
心理的安全性の高い状態とは、「誰もが対人リスクを感じずに、目的に向かって学習するチームを作ることができる」状態を指します。
そのために、メンバー全員が、お互いの思いをお互いに伝えられ、承認しあえることが大切です。
一方で、まだまだ今の日本のチームや会社では、心理的安全性を確立できない言動が多く見受けられます。
どのように心理的安全性を高める取り組みをしていくか、「心理的安全性を高めるワードチョイス」と題して、特集していこうと思います。

◎私には関係ないから
会社の人数が増えてくると、個人個人で持つ仕事=他の人には分からない仕事も増えていきます。
そうなったときに、「個別担当制」や「縦割り」に囚われてしまうと、「私には関係ないから」という言葉が出てしまいます。
会社という1つのチームであるからには、まったく無関係ということはないでしょう。
たとえば製造⇔総務。使い方の説明などの製品の問い合わせを受けるのは総務でしょうし、書類の提出期限を守るためには、現場の製造の方の協力が欠かせません。
あるいは営業⇔企画。仕事を取ってきてもらえるから企画できることもあるわけなので、営業スタイルについての理解も必要でしょう。また、「こういう企画意図だから、このお客様にはピッタリだろう」というのを知っておけば、営業にも大きく役立てられるのではないでしょうか。
この言葉が失わさせるのは、心理的安全性を保つ要素の「助け合い」です。
「私には関係ないから」とシャッターを下ろされてしまっては、その後別の案件についても聞きにくさが出てしまうでしょう。
その対象が新人さんなら、「私も分からないなりにやっているのに、どうしてそんなこと言うんだろう」と思ってしまうかもしれません。助け合い・協力が得られない会社だと分かれば、それが得られる場所への転職を考えるというケースも。
メンバーが横のつながりをきちんと意識できること、そして何をしているのか、広く興味を持つことができること。これを確保するためには、どのようなワードチョイスが望ましいでしょうか?
→詳しく聞かせて?
言い換えというよりも考え方そのものを転換しなくてはならない難しいケースです。
分からない、知らない、関係ないことだからと、会話の1ターン目で突き放すのではなく、いったんボールを受け取ることです。
どうしてそう思ったのか、なぜそんなことを聞いてきたのか、深掘りして傾聴してみましょう。
「そもそも、相手の発することに興味が持てないんだけど…。」
そんな時にはどうしたらいいでしょうか?
提案が荒唐無稽なものだったり、総務部にいながら、製造のことの相談だったり。
自分の職域から遠いことほど、深掘りする興味も持てないものです。
漫画を読むのが好きな人に、辞書を読むのも面白いよ、と言われてもピンとこないですよね。(いらっしゃったらすみません)
では、今興味を持てないのは、何が原因でしょうか?
会社の中でいえば、時間にゆとりがないから、といったことが考えられます。
上司の方が部下の方のために割ける時間も限りがありますよね。もし聞く時間が作ることができるなら、気持ちにも余裕が生まれると思います。
また、聞くスタンスとして「私の世界はこうだから」と、価値観を固定してしまっていることはないでしょうか?
「そういう考え方もあるんだ」くらいの気持ちで聞いてあげることができれば、内心関係ないと思うことでも、1つの意見として吸収することができるでしょう。
最初の話に戻ると、「個別担当制」や「縦割り」が突き詰められていくと、仕事自体は洗練されていくでしょうが、周りの人が何をしているのか分かりにくくなるというデメリットも孕んでいます。
その対策として、グループウェアや社内報などのツールを使い、「今、私たちは何をしているんだよ」という発信をしあうことが効果的です。
できれば、「今日こんなことがあった」がすぐ見ることができる、即時性のあるツールが良いとは思いますが、お互いの顔・仕事・表情が分かる仕掛けを起こしてみるのはいかがでしょうか?
家族なら、「私には関係ない」ことはほとんどないように、1つ屋根の下で働く会社でも、「それ、どういうこと??」と詳しく深堀りする関係でありたいものです。
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