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大人ほど、仲直りするのが難しいね

こんな方に読んでほしい!

◎静岡市近郊で営業中

◎従業員数51名以上

◎活気ある職場づくりを通して業績アップにつなげたい

◎ご年齢が30-50代の代表者様

◎指導や助言に対して、部下から反発を受けたことがある


こんにちは。社会保険労務士の杉浦です。


「人間関係が理由で辞めました」

──これはよくある退職理由ですよね。オフィシャルな退職理由としては「キャリアアップのため」や「家庭の事情」などが語られることが多いものの、その背景には「上司との関係が悪化して」「同僚と揉めて気まずくなって」といった人間関係の軋轢が潜んでいることも珍しくありません。


一度こじれた人間関係を修復するのは簡単なことではありません。特に、大人になるほど仲直りのハードルは高くなる傾向があります。では、なぜ大人になると仲直りが難しくなるのでしょうか?その理由と、仲直りのヒントについて考えてみましょう。


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子供はすぐに「ごめんなさい」が言えるのにね。


保育園や小学校では、ちょっとしたケンカが起きても、先生が「ちゃんと謝りなさい」と促せば、「ごめんね」「いいよ」で意外とすんなり仲直りが成立します。翌日にはけろっとして一緒に遊んでいる姿も珍しくありません。

一方、大人の世界では、どうでしょうか?

例えば職場で意見が対立し、感情的なやり取りが起こった場合。数日経っても気まずさが残り、お互い謝らず、やがて距離がどんどん広がっていく──そんな経験をされた方も多いのではないでしょうか。

芸能界や音楽業界でも、長年連れ添った漫才コンビやバンドが「方向性の違い」や「不仲」を理由に解散する例があります。師弟関係、SNS上でのレスバトルなど、大人同士の衝突は修復が難しい印象を受けます。


なぜ大人は仲直りが難しいのかな?

1. 自分が悪いと認めることへの抵抗

大人には「立場」や「自尊心」があります。年齢や役職が上がるほど、「自分が間違っていた」と認めることが難しくなります。謝ることが弱さや責任の認知と捉えられ、無意識に避けようとしてしまうのです。

子供はまだ社会的立場や強いプライドが小さい・あるいは形成中であるため、「ごめんなさい」が素直に言えるのです。


2. 感情の整理に時間がかかる

大人のケンカは、価値観の違いや信頼関係の裏切りなど、深刻で複雑なケースが多いものです。そのため「謝って終わり」とはいかず、感情の整理にも時間がかかります。

子供同士のケンカは感情も理由もシンプルで、一時的。だからこそ、回復も早いのです。


3. 仲裁者が存在しない

子供のケンカには親や先生という「仲裁者」がいます。大人の世界には、そうした調停役がいなかったり、いても介入が難しい状況が多いものです。人事が間に入るケースもありますが、現場の微妙な空気や上下関係が邪魔をして、機能しにくいこともあります。

そのため、大人は「気まずいまま放置」してしまうことが多くなるのです。


吉本新喜劇・アキさんの「すいません・いいよぉ〜」の精神


ここで紹介したいのが、吉本新喜劇でおなじみのアキさんの名ギャグ、

「すいません」「いいよぉ〜」

数秒前まで激怒していても、謝られればそれでいいと許してしまう。大人の仲直りに必要なエッセンスではないでしょうか。

謝罪や許しに、過剰な意味を持たせすぎず、「いいよぉ~」と受け流す。この“脱力感”が、大人同士の関係修復にはとても有効です。

仲直りには、正しさよりも緩さ、深刻さよりもユーモアが効きます。「ちゃんと筋を通して誠意を示して…」と型にこだわりすぎると、かえって対話の入口を閉ざしてしまうのです。

夫婦間でも、きつい言い方で言い合うとヒートアップしてしまうから、語尾に”にゃん”や”ぴょん”をつけたり、赤ちゃん言葉で話したりして、マイルドに問題解決を図るご家庭もあるとかないとか。



仲直りできる組織文化を目指して

人事としては、社員同士が衝突しないように管理するだけではなく、「衝突があっても仲直りできる文化」を育むことが求められます。

  • 謝罪を受け入れる風土(謝ったら負け、ではなく謝ったら立派)

  • 対話の機会の提供(話す機会が少ないからこそ、接点を増やす。1on1や振り返りの時間など)

  • 感情を否定しない文化(喜怒哀楽があることは何よりです。怒っても、泣いてもいいんです。)

子供のように「ごめん」「いいよ」が言える大人が増えること。それが、職場から「人間関係が理由の退職」を減らす第一歩になるのではないでしょうか。


最後に

多くの人が「本当は仲直りしたいけどできない」と悩んでいるかを日々目の当たりにします。

こじれてしまったけどそのままでいい、と言うその奥の感情は、本当にそう思っていますか?


大人になっても、いや、大人だからこそ、「ごめんなさい」と「いいよぉ〜」が必要です。

ちょっとした勇気とユーモア、そしてアキさんの精神を胸に──。

仲直り上手な場を、一緒につくっていきませんか?

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