小規模企業白書を読む②_創業時点から、従業員を入れておいた方が売り上げは上がる?
- hi-perda
- 2023年5月15日
- 読了時間: 3分
こんな方に読んでほしい!
◎静岡市近郊で営業中
◎従業員数30名以下
◎活気ある職場づくりを通して業績アップにつなげたい
◎独立開業を検討中
◎ご年齢が30-50代の代表者様
こんにちは。社会保険労務士の杉浦です。
2023年版中小企業白書・小規模企業白書が、中小企業庁から公開されました。
中小企業の現状、そしてこれからの展望が分かる貴重な資料になっております。
気になったトピックをちょこっとずつ紹介して、何かの参考にしていただければ幸いです。
②創業時点から、従業員を入れておいた方が売り上げは上がる?
創業当初は営業・仕事そのもの・そして生活に手いっぱいで、なかなか従業員さんを入れてやっていこう、とするのは難しい面があります。
そんな中で注目したいのが、以下の図。

創業時点で人材を確保できている企業は、売上高成長率が高いということが示されています。
例えば初めから人を雇うことで、資金繰りは大変になるかもしれませんが、代表者ご自身は更なる営業展開を目指すことができます。
その結果、比較的時間があるうちに従業員さんを育成でき、かつ新規顧客も獲得することができるという総取りを達成できるということなのだろうと思います。
一方で、先日の記事の通り、創業間もないからと言って(だからこそ?)人手不足の状況に変わりはありません。
では、どのようにして人材確保を図っているのでしょうか?

こちらの図からは、前職等関係者の採用が大半を占めていることが分かりますね。
ハローワークの数値も高いですが、知っている方を採用する方が、性格も能力も分かっているため安心できるということでしょう。
リファーラル採用という言葉をご存知でしょうか?
縁故採用という言葉に近いかもしれません。
創業者のお知り合いの方やお身内、既存の企業であれば従業員の方のご紹介というように、良く想像される採用ルート(ハローワークやインディードなど)に寄らず、「私たちが知っている人」の、身近な方を採用していく戦略です。
リファーラル採用では、先の通り「性格も能力も分かっている」安心感が経営者側にはあります。反対に、働く側においても「○○さんが、この会社はいいところって言っていた」ということを聞いて、安心感を得られます。
相互にお墨付きを与えあうことができますので、透明性の高い採用・定着につなげることができるのです。
従業員さんのお知り合いに応募してもらうためには、従業員さんに良い評判を届けてもらう必要がありますよね。
そのために何をすれば良いでしょうか?
そう、従業員さんに良い気持ちで働いてもらうことが必要ですね。
「この会社はいいところだよ!」とみんなが思い、周りに伝えるためにどのような取り組みをしていけばよいか。代表様と従業員さんが対話を図れる機会を作り、気持ちの共有をしていくことが第一ではないかと考えます。



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