労災で休んでいても、給与が出るなら部分算定を出しましょう!
- hi-perda
- 1月20日
- 読了時間: 3分
こんな方に読んでほしい!
◎静岡市近郊で営業中
◎従業員数51名以上
◎活気ある職場づくりを通して業績アップにつなげたい
◎ご年齢が30-50代の代表者様
◎労災が多い
こんにちは。社会保険労務士の杉浦です。
労災や通勤災害が起き、社員が仕事を休むことになった場合、「休んでいるのだから賃金は出していない」「だから休業補償給付をそのまま請求すればいい」このように考えている経営者の方は少なくありません。
しかし、実務では”一部でも賃金や手当が出ている日”が含まれているケースが、意外と多くあります。その時に大事になるのが、「部分算定」と別紙2の提出です。


(厚生労働省:その休業(補償)等給付請求に、賃金が支払われる休暇等は含まれていませんか? 該当する場合は別紙2の提出が必要です より引用 https://www.mhlw.go.jp/content/001080229.pdf)
休業補償給付・休業給付の基本
まず整理しておきましょう。
業務災害の場合 → 休業(補償)等給付
通勤災害の場合 → 休業給付
いずれも、「労災が原因で働けず、賃金を受け取れなかった日」が対象になります。
部分算定日とは何か?
添付の厚生労働省資料では、次のような日を「部分算定日」としています。
① 一日のうち一部だけ働いた日
たとえば、
午前中は勤務
午後は通院のため休業
この場合、午前分の賃金は支払われていますよね。
② 賃金が支払われる休暇がある日
有給休暇を取得した日
通勤手当、住宅手当などが休業中も支給されている場合
「働いていないから賃金ゼロ」とは言えない日です。
なぜ別紙2が必要なのか
部分算定日がある場合、休業(補償)等給付は
給付基礎日額 - 実際に支払われた賃金 この差額をもとに計算されます。
そのため、「どの日に、いくら賃金が支払われたのか」を明確にする必要があります。
これを記載するのが、別紙2です。
よくある具体例
資料にある例を、簡単に言い換えてみましょう。
給付基礎日額:15,000円
午前中3時間勤務し、4,500円の賃金を支給
この日の休業(補償)等給付は、(15,000円-4,500円)×60%という形で計算されます。
もし別紙2を出さずに「全日休業」として申請すると、過大支給となり、後から修正や返還が必要になる可能性もあります。
月額手当にも注意が必要です
特に見落としやすいのが、
通勤手当
住宅手当
などの月単位で支給される手当です。
休業中でも日割り減額されずに支給されている場合、その手当は「部分算定」の対象になります。
資料では、「月額3万円の住宅手当 → 30で割って1日1,000円」として計算する例が示されています。
初回だけでなく「継続請求」でも必要です
もう一つ大切な点があります。別紙2は、初回の請求だけの話ではありません。
継続給付であっても
休業期間中に部分算定日が含まれるなら
必ず別紙2の提出が必要です。
「前回出していないから、今回も不要」という判断は危険です。
いかがでしょうか?
労災で休んでいても、
一部でも賃金が出ている
手当が支払われている
このような場合には、部分算定として別紙2を提出する必要があります。
休業しているのだからと、ノータイムで休業補償給付の請求書を出さないようにしましょうね。



コメント