ライブレギュレーションと就業規則
こんな方に読んでほしい!
◎静岡市近郊で営業中
◎従業員数51名以上
◎活気ある職場づくりを通して業績アップにつなげたい
◎ご年齢が30-50代の代表者様
◎職場の秩序が乱れていると感じている
こんにちは。社会保険労務士の杉浦です。
最近、「ライブレギュレーション」という言葉を目にする機会が増えました。これは、ライブ会場でのルールや禁止事項をまとめたものです。以下のサイトをご覧ください。
たとえば「撮影禁止」「ジャンプ禁止」「うちわのサイズ制限」など、かなり細かく書かれています。
一方で、「就業規則」は、会社のルールを定めたものです。労働時間や賃金、服務規律などを明文化したものですね。
この2つ、一見まったく違う世界の話に見えますが、実は共通点があります。

共通点①「禁止事項が増え続ける」
就業規則を作る際、多くの会社が「してはいけないこと」を増やしていきます。
・無断欠勤は禁止・ハラスメントは禁止・情報漏えいは禁止
トラブルが起きるたびに、ルールが追加されていくのです。
ライブのレギュレーションも同じです。過去のトラブルや事故を受けて、
・危険行為の禁止・周囲への迷惑行為の禁止
など、年々細かくなっています。
つまり、問題が起きた経験がルールを増やすという構造は共通しています。
共通点②「守らせるための仕組み」
レギュレーションとは、単なるルールではなく「守らなければならない規定」です。
就業規則も同様で、会社の秩序を守るための強い拘束力を持ちます。違反すれば懲戒処分になることもあります。
ライブでも、違反すれば退場や出入り禁止になるケースがあります。
つまり、どちらも「お願い」ではなく「強制力のあるルール」という点が共通しています。
共通点③「安全と秩序を守るためのもの」
なぜここまで細かいルールが必要なのでしょうか。
答えはシンプルです。全体の安全と秩序を守るためです。
・会社では、職場のトラブル防止。万人が快適に仕事ができるようにするため。
・ライブでは、事故や混乱の防止。ファンが楽しい気持ちで参加できるようにするため。
どちらも、多くの人が集まる場所だからこそ、ルールが必要になります。
共通点④「細かすぎると形骸化する」
ここが一番重要なポイントです。
禁止事項を増やしすぎると、どうなるか。
誰も読まなくなります。
就業規則でも、分厚い冊子を渡されても、社員が中身を理解していないケースは多いです。ライブでも、長いレギュレーションは読み飛ばされがちです。(飲酒して参加する人も良く見かけます)
結果として、「ルールはあるが守られない」という状態になってしまいます。
★本質は“価値観の共有”
就業規則もライブレギュレーションも、本来の目的は同じです。
それは、「この場ではどう振る舞うべきか」という価値観を共有することです。
・会社なら「お互いに尊重し合う」
・ライブなら「みんなで楽しむ」
この土台をいかに共有し浸透させるかが、とても重要です。
まとめ:これからの就業規則のヒント
ライブレギュレーションから見えてくるのは、次の傾向です。
・トラブル対応型でルールは増え続ける
・強制力を持たせるほど複雑になる
・結果として冗長になる、危険なイベントだと認識されて参加のハードルが上がる
これは、就業規則でも同じです。
だからこそ、これからの就業規則は「禁止の羅列」から「行動指針」へシフトしていく必要があります。
例えば、
・「迷惑行為は禁止」ではなく
・「相手の立場を尊重する」
このように表現することで、現場での判断がしやすくなります。
最後に。ルールは増やすほど安心できるように見えますが、実は逆です。
本当に強い組織は、シンプルで伝わるルールを持っている会社です。
ライブ会場も、職場も同じ。「守られるルールとは何か」を、今一度見直してみてはいかがでしょうか。

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