厄介な人は、入社前から厄介な人なのか!?入り口で見抜く方法を考える
- 2 日前
- 読了時間: 4分
こんな方に読んでほしい!
◎静岡市近郊で営業中
◎従業員数51名以上
◎活気ある職場づくりを通して業績アップにつなげたい
◎ご年齢が30-50代の代表者様
◎採用後の社員の様子に困っている
こんにちは。社会保険労務士の杉浦です。
「採用した人が、入社後に大きなトラブルを起こしてしまった。」
経営者の方から、このような相談を受けることがあります。
遅刻や欠勤を繰り返す、人間関係を悪化させる、指導を受け入れないなど、いわゆる「問題社員」と呼ばれてしまうケースです。
もちろん、人は機械ではありません。相手も人、自分も人ですから、採用に100%の正解はありません。
顧問先様とお話ししていても、多くの企業が採用ミスマッチを経験しており、「見極めは難しい」と感じている企業が少なくありません。
だからといって、「仕方がない」で終わらせてしまうのはもったいないと思います。
採用ミスマッチが起きると、
・指導する時間・周囲の社員のストレス・管理職の負担・職場全体の雰囲気の悪化
など、目に見えないコストが積み重なります。
できる限り、入社前の「入り口」でミスマッチを減らす工夫をしたいものです。

① 構造化面接を行う
「今日は何を聞こうかな。」
このような面接では、面接官によって質問も評価もバラバラになります。
そこでおすすめなのが「構造化面接」です。
あらかじめ質問項目や評価基準を決め、すべての応募者に同じ視点で質問します。属人的な判断を減らし、採用の精度を高める方法として注目されています。
そして、その回答に対しての判断基準もそろえておきます。
A面接官はいいと思った、B面接官は悪いと思った。そういう回答もありうるのでしょうが、「Xという質問については、こういう回答が来れば適切とする」という基準を作っておきたいところです。
面接は「勘」ではなく、「仕組み」で行う時代です。
② 過去の行動を具体的に聞く
「協調性があります。」
そう話す応募者は多くいます。
しかし、本当に知りたいのは、その言葉ではありません。
例えば、
「チームで意見が対立したとき、どう行動しましたか。」
「一番苦手だった上司とは、どう接していましたか。」
このように、実際の経験を具体的に話してもらうことで、その人の考え方や行動パターンが見えやすくなります。
未来の約束よりも、過去の行動のほうが参考になることは少なくありません。
③ ワークサンプルや職場体験を取り入れる
面接では話し上手な人でも、実際の仕事では違う一面が見えることがあります。
そこで有効なのが、実際の仕事に近い課題に取り組んでもらう「ワークサンプル」や職場体験です。
仕事への向き合い方や、周囲とのコミュニケーション、指示の受け止め方などは、実際に仕事をしてみることで見えてくることがあります。
応募者にとっても、「思っていた仕事と違った」というミスマッチを防ぐことができます。
面接本番を迎える前に、職場見学や座談会を設ける会社も増えてきているようです。
④ リファレンスチェックを活用する
最近では、「リファレンスチェック」を取り入れる企業も増えています。
これは、応募者の同意を得たうえで、前職の上司や同僚などに仕事ぶりや人物像を確認する方法です。
もちろん、これだけで採否を決めるものではありません。
しかし、面接では見えにくい日頃の働き方や協調性などを知る参考になります。
「見抜く」プラス「見抜いてもらう」
ここまで「見抜く方法」を紹介しました。
ですが、本当に大切なのは、会社側も自社の実態を正直に伝え、相手にも自分たちを「見抜いてもらう」ことです。
良いことばかりを話して入社してもらっても、
「こんな会社だとは思わなかった。」
となれば、お互いが不幸になります。
仕事内容だけでなく、
・会社の価値観・求める人物像・厳しい部分・期待していること
まで率直に伝えることが、結果的にはミスマッチを減らします。
まとめ
厄介な人が、必ず入社前から分かるとは限りません。
だからといって、「どうせ入ってみるまで分からない」と諦める必要もありません。
1つずつ工夫を積み重ねることで、採用の精度は少しずつ高められます。
採用とは、「人を集めること」ではありません。
会社と応募者がお互いを理解し、「この会社で働きたい」「この人と一緒に働きたい」と思える出会いをつくることです。
その入り口を丁寧につくることが、将来の大きなトラブルを防ぎ、働きやすい職場づくりにつながっていくのではないでしょうか。
コメント