角野家の事業承継第2回の感想_雇用を守る大切さ
- 6 日前
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こんな方に読んでほしい!
◎静岡市近郊で営業中
◎従業員数51名以上
◎活気ある職場づくりを通して業績アップにつなげたい
◎ご年齢が30-50代の代表者様
◎後継者がいない
こんにちは。社会保険労務士の杉浦です。
今回は、経済産業省・中小企業庁が制作協力しているYouTube動画「角野家の事業承継」第2話についてご紹介します。
テーマは、「M&Aによる事業承継」です。
「M&A」と聞くと、大企業同士の買収や、テレビニュースで見る世界を想像する方も多いのではないでしょうか。
しかし、このドラマを見ると、中小企業にとってのM&Aは“従業員を守るための選択肢”であることがよく分かります。
今回の主人公は、創業50年以上の製作所を経営する高齢社長。
長年会社を支えてくれた従業員たちを大切に思う一方で、「自分に万が一があったらどうなるのか」「全く知らない他人に渡すというのはどんなものなのか」という不安を抱えていました。
子どもには継がせない。
従業員承継も難しい。
そんな中で出てきた選択肢が、M&Aでした。
ところが、最初に現れた譲受候補企業は、「一定期間後に従業員整理を行う」という考え方でした。
そこで社長は、こう言います。
「会社を守りたいのではなく、従業員を守りたい」
この言葉が、今回のドラマの核心だったように感じます。
結果として、従業員を大切にする別の企業と出会い、雇用も維持され、会社の雰囲気もそのまま引き継がれていきました。
まさに“理想的なM&A”です。
このドラマを見て、私が特に重要だと感じたポイントは3つあります。
1つ目は、「事業承継は突然始めてはいけない」ということです。
先日の感想記事でも述べた通り、番組では、「3〜5年はかかるケースが多い」と説明されていました。
実際、中小企業庁も、事業承継には長い準備期間が必要だとしています。
「まだ元気だから大丈夫」
「もう少し先でいい」
そう考えているうちに、体調不良や事故が起きるケースは少なくありません。
事業承継は、“元気なうちに始めるもの”です。
2つ目は、「会社を社長依存にしないこと」です。
ドラマの中で社長は、10年以上前から「自分がいなくても会社が回る体制」を作っていました。
これは非常に重要です。
・仕事が属人化していないか
・特定社員しか分からない業務がないか
・取引先との関係が社長個人に依存していないか
こうした部分を整理していくことが、承継準備になります。
これは親族承継でも、従業員承継でも、M&Aでも同じです。
3つ目は、「まず相談すること」です。
多くの経営者が、「誰に相談すればいいか分からない」と感じています。
しかし、現在は各都道府県に「事業承継・引継ぎ支援センター」が設置されており、公的機関として相談対応をしています。
「まだ決めていない」
「親族に継がせるか迷っている」
「M&Aなんて考えていない」
その段階でも相談可能です。
むしろ、“悩み始めた時点”で相談するのが理想です。
特に地方企業では、「人材不足」「後継者不足」「市場縮小」が同時に進んでいます。
だからこそ、事業承継は単なる“引退準備”ではありません。
会社の未来をどう残すか。
従業員の生活をどう守るか。
地域に残る会社としてどう生きるか。
その経営判断そのものです。
モデルとなった譲受企業の代表者様は、ご自身の事業承継についても既に検討しているご様子でした。
第2回を見て、「従業員を大切にする会社同士は、ちゃんとつながれる」という希望を感じました。
従業員を大切にできるということは、その後ろにいる家族も大切にできるということ。そう考えると、M&Aというのはとても社会的意義のあるバトンリレーだなと思います。
50代を超えた経営者の皆様にこそ、ぜひ一度ご覧いただきたい内容です。

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