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角野家の事業承継第2回の感想_雇用を守る大切さ

  • 6 日前
  • 読了時間: 3分

こんな方に読んでほしい!

◎静岡市近郊で営業中

◎従業員数51名以上

◎活気ある職場づくりを通して業績アップにつなげたい

◎ご年齢が30-50代の代表者様

◎後継者がいない


こんにちは。社会保険労務士の杉浦です。

今回は、経済産業省・中小企業庁が制作協力しているYouTube動画「角野家の事業承継」第2話についてご紹介します。



テーマは、「M&Aによる事業承継」です。


「M&A」と聞くと、大企業同士の買収や、テレビニュースで見る世界を想像する方も多いのではないでしょうか。

しかし、このドラマを見ると、中小企業にとってのM&Aは“従業員を守るための選択肢”であることがよく分かります。


今回の主人公は、創業50年以上の製作所を経営する高齢社長。

長年会社を支えてくれた従業員たちを大切に思う一方で、「自分に万が一があったらどうなるのか」「全く知らない他人に渡すというのはどんなものなのか」という不安を抱えていました。


子どもには継がせない。

従業員承継も難しい。


そんな中で出てきた選択肢が、M&Aでした。


ところが、最初に現れた譲受候補企業は、「一定期間後に従業員整理を行う」という考え方でした。

そこで社長は、こう言います。


「会社を守りたいのではなく、従業員を守りたい」

この言葉が、今回のドラマの核心だったように感じます。


結果として、従業員を大切にする別の企業と出会い、雇用も維持され、会社の雰囲気もそのまま引き継がれていきました。

まさに“理想的なM&A”です。


このドラマを見て、私が特に重要だと感じたポイントは3つあります。


1つ目は、「事業承継は突然始めてはいけない」ということです。


先日の感想記事でも述べた通り、番組では、「3〜5年はかかるケースが多い」と説明されていました。

実際、中小企業庁も、事業承継には長い準備期間が必要だとしています。


「まだ元気だから大丈夫」

「もう少し先でいい」


そう考えているうちに、体調不良や事故が起きるケースは少なくありません。

事業承継は、“元気なうちに始めるもの”です。


2つ目は、「会社を社長依存にしないこと」です。


ドラマの中で社長は、10年以上前から「自分がいなくても会社が回る体制」を作っていました。

これは非常に重要です。


・仕事が属人化していないか

・特定社員しか分からない業務がないか

・取引先との関係が社長個人に依存していないか


こうした部分を整理していくことが、承継準備になります。

これは親族承継でも、従業員承継でも、M&Aでも同じです。


3つ目は、「まず相談すること」です。


多くの経営者が、「誰に相談すればいいか分からない」と感じています。

しかし、現在は各都道府県に「事業承継・引継ぎ支援センター」が設置されており、公的機関として相談対応をしています。


「まだ決めていない」

「親族に継がせるか迷っている」

「M&Aなんて考えていない」


その段階でも相談可能です。

むしろ、“悩み始めた時点”で相談するのが理想です。

特に地方企業では、「人材不足」「後継者不足」「市場縮小」が同時に進んでいます。

だからこそ、事業承継は単なる“引退準備”ではありません。


会社の未来をどう残すか。

従業員の生活をどう守るか。

地域に残る会社としてどう生きるか。


その経営判断そのものです。

モデルとなった譲受企業の代表者様は、ご自身の事業承継についても既に検討しているご様子でした。


第2回を見て、「従業員を大切にする会社同士は、ちゃんとつながれる」という希望を感じました。

従業員を大切にできるということは、その後ろにいる家族も大切にできるということ。そう考えると、M&Aというのはとても社会的意義のあるバトンリレーだなと思います。


50代を超えた経営者の皆様にこそ、ぜひ一度ご覧いただきたい内容です。

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